2013/04/26

プレゼントで社会貢献!韓国のロングランの公演には花じゃなくって米を贈るよ☆

前にtwitterでは何度かつぶやいたことがあるんだけど、そういえばブログには書いてなかったなぁと思いだしたのであらためて。

舞台芸術の現場における、日韓の習慣の違いはまぁもちろんいろいろあるんですが、お客さん目線でも感じることができる大きな特徴をご紹介。
韓国で、ミュージカルや商業演劇など公演期間が長めの演目を見に行くと、日本には絶対ない光景を目にするでしょう。

ヒントはこれ!↓
(これはミュージカル『モーツァルト!』を観に行ったときの劇場入り口)


なんか、積まれてますね。
なんでしょうか、これ。
(もうタイトルですでにネタバレしてるけど、あえて!)

実はこれ全部、「米」なんですよ。
日本だったら、スタンド花であるところが、全部米!!

他の公演でも、ほら!

芸能人や、人気の舞台俳優、ミュージカル俳優はひとりで何トンもの米を集めます。
この米を送っているのはその俳優のファン、関連企業、スポンサー企業など。
日本でよくある芸能人から芸能人に送るお花も韓国では米!

ではなぜ米か。
1:生花の場合、公演期間が長いと千秋楽まで花が持たないから。
2:生花の場合、公演期間中も手入れや、片付けでスタッフの手を煩わせるから。
3:生花であろうと造花であろうと最終的にごみになるから。

そしてここからが感心するところで、公演終了後、この米はその俳優名義で福祉施設や介護施設、貧しい家庭などに送られるのです。
ファンたちの俳優を愛する気持ちが、周りまわって社会の役に立つという、なんと合理的!なシステムでしょう。
ちなみにこの米のことは一般的に「쌀 화환(米花輪)」と呼ばれているようです。
米花輪の業者もたくさんあって、配送、設置、寄付先への送付まで全部一括でやってくれたりするので誰の手も煩わせません。
ちなみに寄付先は、寄付先リストがあってその中から俳優自身が指定するそうです。
(ちなみに、この記事は米花輪のステマじゃありませんよ!あしからずw)

そしてこの米が寄付されると、インターネットニュースなどで「俳優の○○さんが独居老人、孤児、生活保護受給者に米を寄付しました」などと記事になります。
これで俳優のイメージもアップ!

最近は公演だけじゃなくって、芸能人の除隊式なんかでも見かけますね。
ヒョンビンの除隊式の米花輪

ロビーが広くない会場は、米の実物は置かずにプレートだけだったりしますが
もし韓国に公演を観に行くことがあれば、ぜひ米花輪を探してみてくださいね♪