2013/05/06

【マーム/イタリア3】さぁ、ふたを開けたらどうなっているか…仕込み初日。

5月5日。仕込初日。雨。

今回ツアーに同行してくださっているライターの橋本倫史さんが写真付きのレポをあげてくださっています。すごいです!→こちら

当然、日本にいる時からテクニカルのもろもろのやりとりをしていたのですが、実際私たちが希望した機材が正しい種類で正しい個数用意されているか、それは当然行ってみてはじめてわかることなのです。
これまで現地とやりとりをしてきた私は、朝から人知れず緊張していました。
(ちゃんと言った通りのものがあるかな…)




劇場がオープンするまでの間、本場のエスプレッソとカプチーノなどを飲むメンバーたち。
イタリアでは「コーヒー」と注文すると自動的にエスプレッソが出てくるんですね。


さて、いよいよ仕込スタート。
その前にテクニカルスタッフで顔合わせ。これまでやりとりしてきた人の顔と名前が一致していきます。そしてお互いにちゃんと行ったことが伝わっているか、イタリアー日本語通訳さんを挟んで確認。


キャストも手伝って、まずは床の白いラインを全員で引きます。とりあえずリクエストしたものが用意されていて人知れず安堵する私(笑)


仮設のトラスを下ろして照明を吊ります。でも、こちらが用意してほしい機材が1種類足りず、それは明日用意してくれることに。

そうこうしているうちに、お昼の時間。


イタリア側のスタッフと日本側のキャスト・スタッフ全員でお昼ご飯。


ん?これは…?(うしろのイケメンのことではない)
何も言ってないけどワイン(しかも大きい×4本)が出てきました。イタリア人スタッフはガバガバ飲み始めます。
いいのね…まぁ、お仕事してくれれば文句はないけど…。

☆ツアーマネージャー的ポイント3
仕込に「弁当」が出てくるのは、世界中の演劇界の中でもおそらく日本だけだと思います。日本以外の国では、タイムスケジュールで決められた時間になったら、みんなで外に行ってご飯を食べます。そのため「日当」という形でご飯代があらかじめ現金で支給されるのです。足りなかったら自分でお金を足して豪華なものを食べてもいいし。なかには、会場を完全に施錠してしまうので、劇場にいてはいけないことになっているところなんかもあります。


お昼からこんなですよ。この前にパスタも食べて、当然食べ終わった後はエスプレッソタイム。
お昼ご飯にかかった時間は2時間30分(笑)
タイムテーブル?え、なにそれ、おいしいの?状態ですが、郷に入れば郷に従えですよ。
これでスタッフとの距離もぐっと近くなったしね!


トラスが足りないところにトラスを足して、今日のお仕事はおしまい。
本当はおしまいじゃなかったけど、イタリア人スタッフがおしまいにしてしまった(笑)


夜ご飯は会場に併設のバーが、私たちのためにご飯をつくってくれています。
今回フェスティバルとの契約で1食をフェスティバルが提供することになっているので、これは毎日提供されます。配給ターイム!


今日はイタリア人演出家の公演が私たちのスペースのとなりで行われるのでボックスオフィスもオープン。


このインスタレーションがすごいんです。
会場に行くまでの広大なスペースを使って光と音のインスタレーションをやっているのですが、この会場へ向かう導線となるスペースのために、アーティストに依頼して作ってもらったそうです。
劇空間へいざなうスペースのための演出。



21時30分から公演を観て、今日のスケジュール終わり!
もろもろだいぶ明日にずれ込んでいますが、きっと帳尻は合わせてくれるはず、イタリア人スタッフたち。信じてるよ―――!