2013/05/09

【マーム/イタリア6】なぜイタリアでは開場が遅れるのか…謎が解けた!

5月8日。公演2日目。晴。

昨日アップした、宿舎の庭から見える風景を違うアングルで今日もお届け。
空が晴れると、赤い屋根の建物が遠くに見えて、本当に美しい風景です。


今日の公演も昨日と同じく夜9時。朝は時間に余裕があるので人里に降りてお買い物へ!




山をひたすら下りていくと、スーパーがあります。お酒を探す人、生ハムを探す人、お菓子を探す人。


ここにきても気になるのはテント?


林さんはお米さんを見つけました。


ふたたび山を登って宿舎に荷物を置き、劇場に移動する時間です。いつものお迎えのバスに乗りまーす。


お迎えのバスの運転手さんがかっこいいと一部で評判なのですが、ようやく撮影に成功しました!
なぜかポーズを決めています。


劇場に荷物を置いてすぐ、今日は近くのコインランドリーへ。


洗濯・乾燥を待つ間、テクニカルチームでご飯を食べに。


本場のピザに唸る、舞台監督の熊木さん。


劇場に戻って稽古をしていると、どやどやとクッションが運び込まれました。昨日、マウリッツィアがお尻が痛いと言ってたので、その対策のようです。


そうこうしているうちに開場時間。しかし、またしても誰も来ません(いつも会場の外か中に誰かしらいたりするのに、劇場の人も含めて誰もいない!)。昨日は初日でいろいろばたばたしていて開場が遅れていたと思っていたので(実際に、開場直前に会場外の照明の調整をしていたので)、私と制作の林さんで「え、なんで」とおたおたしているうちに、ある事実に気づきます。
そういえば、いつもまず消防士が劇場に来るよね…。
他の公演を観に行った時も会場の隅に消防士がいました。

「もしかしてこれ、消防士待ちじゃない…?」

そんな仮説を立てて待っていると開演時間9時の2、3分前に消防士が3人劇場に入ってきました。消防士の後ろに劇場スタッフたちが待機しています。そして会場をぐるーっと見回し、出ていったその瞬間、一斉にスタッフが配置につき、続々とお客さんが入ってきました。

問題:なぜイタリアでは開場が遅れるのか
回答:消防士待ちだから。そして消防士に「もっと早く来い」とはだれも言えないから。(すごく偉そう。)

☆ツアーマネージャー的ポイント7
今回、イタリアの開場前に消防士の点検が必要というのは私も初めて知りました。タイで公演をしたときは、開演前にタイ国家を流し、スタッフも含めて全員起立しなくてはいけないという決まりがありました。国によってそういった特別ルールがあったりするものの、その国にとってはそれが「常識」的なことなので、あえてカンパニー側に告知されないことなんかもあるんじゃないでしょうか。今回は完全にそのパターンだったのですが、こういうローカルルールはいろいろありそうですよね…。

終演後のカーテンコール↓


2回目の公演もおかげさまで満員御礼。
観客の集中力はぐぐぐーっとさらに増しているのが字幕オペをしながらでも分かります。終演後、オペ席まで「よかったです」と言いに来てくださる方もいて、嬉しい限り。
残り3回。
たくさんの方の心に届きますように。