2013/05/12

【マーム/イタリア9】いよいよ最終公演…。確実な手ごたえ。

5月11日。公演5日目、そして最終公演。晴。

この会場に初めて足を踏み入れたのは5月4日。
あっというまに1週間が経ち、ついにマームとジプシー 『てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて。』最終公演になりました。

今回、多くのツアーメンバーが初めての海外経験。
日本語が通じない環境の中で、どうやって作品をお客さんに届けるか、藤田さんはもちろん、キャスト、スタッフそれぞれ考え続けた日々でした。



最終公演、急遽増設したサイドの客席までお客さんがびっしり。
観客の集中力は、テクニカルのブースにいても伝わります。

終演後のカーテンコールは、スタンディングの拍手が起こりました。
お客さんの反応をダイレクトに感じることができる瞬間です。

あるジャーナリストが終演後に藤田さんに声をかけてきました。
彼女は、「本当に不思議なことなんだけど、日本語は全然分からないのに、泣いちゃったの。英語とイタリア語の字幕もあるけど、でも字幕は本当のセリフより短いでしょ。いい作品は言葉は関係なく伝わるってことが分かったわ」と言い、この1年で見た演劇の中でトップに入る、とも言ってくれました。

またフェスティバルスタッフの男性は、最初1回だけ見るつもりが結局3回もリピートして、今や俳優の動きを覚えてしまったと言って、俳優の前で動きを見せてくれました。
「すごくよかったから、友達に観に来いって誘ったんだ。見に来た友達は泣いていたよ」とも。

本当にうれしい言葉をたくさん、たくさんいただきました。

個人的に嬉しかったことも。
今回本番字幕オペレーターをやっていたのですが、終演後にブースに声をかけてくれたお客さんがいました。
俳優のセリフのあたまと、字幕の出るタイミングが常にぴたっと合っていて、早いセリフでもそれがずれないのがすごいと思った、と褒めていただきました。
誰がこのセリフを言っているのか、掛け合いのところは特にずれないように一番気を使っていたのですが、それに気づいてくれる人がいるとは思わなかったので、なんだかとっても嬉しかったです。

明日はいろいろミーティングなどあり、明後日飛行機に乗って東京に戻ります!

今回の橋本さんのレポート、写真がたくさんで本当にすばらしいのでぜひこちらもチェック。
19日に橋本さんと藤田さんのトークイベントもあります。(詳細は橋本さんブログで)

ブログのツアーレポートを毎回読んでくださったみなさま、日本からtwitterやFacebook等で激励をくれたみなさま、本当にありがとうございました。
この作品はあと3週間ほどで、今度は南米のチリで上演されます。ツアーレポート第2弾もお楽しみに☆