2016/03/13

ブログを書くということ。

前回のブログアップが2015年5月。
一体その間何があったのでしょうか、たぶん知らず知らずに時空のはざまに挟まっていたのだと思います。恐ろしいことです。これは不可避ですからね。
「今年の抱負はブログをこまめにアップすることです!」と言ったのはいつの正月だったのでしょうか。

さて、とはいえブログのことをすっかり忘却の砂漠に埋めていたわけではなく
つねに「ブログアップしなきゃ…」とは思っていたのですよ。

思い出しては焦る小心者。














そんな言い訳がましい前置きはさておき、
なぜそもそも私がブログやり始めたんだっけ、ということを
初心に戻るということで書いておこうと思います。



私がこのブログを始めたのは2011年12月28日。
それまで3年半勤めていたフェスティバル/トーキョーを辞めた日からこのブログはスタートしています。(ちなみにその最初の記事はこちら。「遊牧民の性(さが)(2011/12/28)」

私がフェスティバル/トーキョーを辞めるにあたって、
つまりそこから無所属で舞台芸術の制作を続けていくにあたって、
絶対にやらなくてはいけないと思っていることがありました。

それは簡単に言えば、今まで組織がやってくれていたこと、組織が担保してくれていたとをこれからは自分でやらないといけないということ。

それは至極当たり前ですが
「自分が何をやっているか」「自分が何を考えているか」を自信で発信し続けていかなければ無いも同じ、考えてないも同じことになるということ。その危機感が大きくありました。

組織に所属していれば、自分がこの1年何を担当し、そこで何を成したかというのは
組織側にある程度の記録としては残るわけです。
だから、ここで働いていました、という組織名が自分のキャリアの担保として使える。

それから、組織に所属していれば自分がいま何を考えているのか
会議等で発言する機会があるし、逆にいつまでにこの企画をまとめなきゃいけないという
タスクがあることで、日々ある程度強制的に考え続ける必要がある。

それが、フリーランスになった瞬間、自分が何を考えているかなんていうことは周囲と共有されることがなくなり、自分が意識的に発言しない以上、外側からは何も考えないと同じことになる、それで自分の考えに定期的にフィードバックをもらうことがなくなる、そして日々に追われて思考停止するのでは…ということが、お金の心配よりも何よりもの心配でした。

まだ若いのに(当時30歳)、ここで思考停止したら、人間の伸びしろ終了や!という思い。

じゃあどこで自分がやっていることや考えていることを発信すればいい?
twitter? 短すぎる。
Facebook? 仲間にしか届かない。
ある程度の文章量で、緊張感をもって書ける場所、ということでブログを選んだのでした。

まぁ簡単に言えば、組織という肩書がはずれ
フリーランスになったからこそ、自分が舞台芸術の制作者として
何を考え、何をしている人なのか、自分自身で発信しなくては、
あっという間に忘れ去られるぜ、という危機感があったんですね。

こういうモチベーションでやっていたので、
(たぶん)フリーランスとしてやっていけるという自信とともに更新が減ってしまったわけですが
最近またブログを書くことの必要性を感じています。

それは、自分自身の考えの変化が激しすぎて、それを記録で留めておかないと自分で忘れてしまうということ。(え、健忘症かな…)
これまでは外部に向けて発信することを強く意識していたのですが
これからは自分のために書いていこうかな、と思っています。

で、次の更新が1か月後とかだったら、本当にアレですね…。
いや、やるべし、やらなくてはですよ。