2012/09/06

Mediacity Seoul 2012 まもなく開幕

9月1日にアップされたNext「制作手帖」のコラムに、
まもなく9月7日から開催される「光州ビエンナーレ2012」についてちらりと書いたのですが、
実はほぼ同じ時期に「釜山ビエンナーレ」と「Mediacity Seoul」(や、その他いろいろ…)も開幕となります。

今回はMediacity Seoulについて少しごく簡単にご紹介。


Mediacity Seoul は、ソウル市が主催する国際的なメディアアートのビエンナーレで
2000年に「Mediacity」という名前で創立され、今年で7回目を迎えます。
このビエンナーレの目的は、同時代の芸術を中心に、科学、人文科学、現代テクノロジーなどをベースに製作されたニューメディアアートの作品を紹介し、展示すること。

2012年9月11日から11月4日まで​​開催される
第7回Mediacity Seoulのテーマは 「Spell on You(君に呪文をかける)」。

このタイトルは、アメリカのブルース歌手スクリーミン・ジェイ・ホーキンス(Screamin 'Jay Hawkins)が50年代に発表した「I put a spell on you」から引用されており、
「Spell(呪文)」は、超越的な力を得ることができるテクノロジーの使用と、人間が自分を絶えず表現したいという欲求などが結合し、個人と個人、個人と集団、集団と集団の間に作用する力の関係を意味します。
今日、SNS、マスコミュニケーション、娯楽産業などを通じた社会的コミュニケーションでも
 「Spell」に基づく力の関係が表れており、今回のビエンナーレでは、これらの社会現象をメディアアート展示として興味深く提示します。

今回のアーティスティックディレクターは、韓国国内のコンテンポラリーアート、ニューメディアアートの分野で評論や展示企画をしてきたユ・ジンサン(유진상)氏が務め、彼と一緒に協働するキュレーターとして、日本ニューメディアアート分野のキュレーター四方 幸子氏、オランダのメディアアート・インスティチュートのディレクターであるオロフ・ファン・ウィンデン(Olof van Winden)氏、そして米国ゼロワンビエンナーレのキュレーターにも参加しているチェ・ドゥウン(최두은)が参加しています。

日本から参加するアーティストは(敬称略)
池田亮司、exonemo、菅野創+山口崇洋、クワクボリョウタ、dNA、真鍋大度+石橋素、三上晴子。

舞台芸術界隈でも知られた名前ですと、ロベール・ルパージュも「Robert Lepage, Sarah Kenderdine, Jeffrey Shaw」の3名での作品で参加するようです。

また、山口情報芸術センター(YCAM)の子供対象のワークショップも開催。

Mediacity Seoul 2012
開催日程:2012. 9. 11 ~ 2012. 11. 4
入場料金:無料
会場:ソウル市立美術館 (シンポジウムやワークショップは別会場)
110-813 Deoksugung-gil 61(Seosomun-dong 37), Jung-gu, Seoul
電話 : +82 70-4473-8858
Fax : +82 2 2124 8976
e-mail : info@mediacityseoul.kr
http://www.mediacityseoul.kr/

光州ビエンナーレ、釜山ビエンナーレとのはしごで、韓国縦断の秋はいかがですか~??