正確にいつからだったかは覚えてないけど、2年以上前から、レクチャーとかの機会をいただくとよく話していた「制作者の志向性」というトピックがある。ただそれをちゃんと文章にしたことがなかったことに、いまさら気づいたので書く。
「自分が制作に向いているか分からない」とか「やりたくて入ったはずなんだけど、思った仕事となんか違う気がする」とか「将来舞台芸術業界で働きたいけど、制作になりたいのか分からない」という相談を、リアルでも、オンラインでもめちゃくちゃ受ける。
こればっかりは自分自身で自分のことを掘り下げる以外に答えがない。
だけどおそらく私にこういうことを聞いてくるってことは、その「掘り下げ方」が分からないんだと思う。私は壁打ちのための「壁」になることはできるけど、打ち返されたボールに向き合い続けるのは、あくまで「その人自身」なのだ。
数往復で答えを見つけられる人もいるし、何百回壁打ちしても見つけられない人もいる。
2018/08/12
2016/04/10
フリーランスの制作者のギャラはどうやって決めるのか
春ですね…。春といえば異動の季節。
特にこの業界は人材の移動が激しいので、組織から組織へ、組織にいた人がフリーランスへ、フリーランスだった人が組織へと今年も大移動しましたね。
その中でも、東と西、それぞれにダイソン並みに人材の吸引力の強いいくつかの組織があったのがこの春の印象的な出来事でした。
今年からフリーランスになった方は、ぜひ私の以前のエントリー「フリーランスの制作者であるということ、いろいろ。」を読んでいただけると、耳かき一杯分くらいは参考にしていただけるかもしれません…。
それはさておき、Next制作塾EXなど、制作者の知識やスキルを高めるための講座に講師として呼ばれた際に、「せっかくなんで、聞きたいことがあれば遠慮なく聞いてください」とよく言っているのですが、やっぱりみなさん気になるのが制作者としてのギャラをいくらで予算書に計上すればいいのか、あるいは、フリーランスの場合、いくらで先方と交渉すればいいのか、のようです。
これって難しいですよね。
すっごくよくわかります!
特にこの業界は人材の移動が激しいので、組織から組織へ、組織にいた人がフリーランスへ、フリーランスだった人が組織へと今年も大移動しましたね。
その中でも、東と西、それぞれにダイソン並みに人材の吸引力の強いいくつかの組織があったのがこの春の印象的な出来事でした。
今年からフリーランスになった方は、ぜひ私の以前のエントリー「フリーランスの制作者であるということ、いろいろ。」を読んでいただけると、耳かき一杯分くらいは参考にしていただけるかもしれません…。
それはさておき、Next制作塾EXなど、制作者の知識やスキルを高めるための講座に講師として呼ばれた際に、「せっかくなんで、聞きたいことがあれば遠慮なく聞いてください」とよく言っているのですが、やっぱりみなさん気になるのが制作者としてのギャラをいくらで予算書に計上すればいいのか、あるいは、フリーランスの場合、いくらで先方と交渉すればいいのか、のようです。
これって難しいですよね。
すっごくよくわかります!
2013/06/14
海外公演のためのビザ情報 (チリ篇)
さてイタリアに続いて、海外公演のためのビザ情報第2弾、チリ篇です。
チリも日本であらかじめ興行ビザ等を取得する必要はありませんでした。
チリに入国する際、入国時に観光者カード(TARJETA DE TRISMO)を記載する必要があるのですが、これが複写式になっていて入国審査の際に2枚目(黄色の紙)を渡されます。
チリも日本であらかじめ興行ビザ等を取得する必要はありませんでした。
チリに入国する際、入国時に観光者カード(TARJETA DE TRISMO)を記載する必要があるのですが、これが複写式になっていて入国審査の際に2枚目(黄色の紙)を渡されます。
2013/05/24
海外公演のためのビザ情報 (イタリア篇)
海外公演のために制作(ツアーマネージャー)がやらなくてはならないことは色々あるけれども、
とっても大切なのに意外に情報共有されてないなぁと思うのが、ビザ(or滞在許可証)情報。
今回、イタリア渡航に関しては結構いろいろ面倒くさくって、
しかも日本語で調べても全然ウェブで出てこない。英語で検索しても出てこない。
これは本当に困りました…。
なので、これからツアーに行った国のビザのことは、必ずこのブログに残しておこうと思います。
今後誰かが海外公演を行う際に、検索してここを見つけて活用してもらえたらうれしいですが、
制度は定期的に変わっていくものなので、必ずしも今回のことが今後も100%そのままではないかもしれません。そのところだけあしからず!
まず、ビザについてですが、バックパッカーで海外放浪していた私が断言しますが、日本のパスポートは本当に強い。世界最強だと思います。
2013年1月時点で、日本のパスポートを所持した日本国民は186(内、ビザ免除は153)の国と地域にビザなしもしくは到着時のビザ取得(アライバルビザ)で入国することが可能なのです。(ウィキペディアより)
もちろん、イタリアもこの中に含まれています。
イタリアの場合、6カ月間で90日以内の観光目的であれば、日本のパスポートを持った人はビザが不要です。パスポートさえあればいいのです。
しかし海外公演となれば、そこで上演料が発生するわけなので、「労働」をするための許可が必要になります。
これが、国によって、また同じ国でもタイミングによって、いろいろ違ってくるんです…。
というわけで、今回はイタリア篇を。
海外公演のためのビザ情報 (イタリア篇)
2013/05/17
知ってると便利★パワーポイントで字幕データ作るとき、一括書式変更する方法とか。
ブォンジョールノ! 無事に日本に帰ってきておりますよ~!
昨日まで廃人のように眠りこけておりましたが、ようやく今日あたりから社会復帰を始めつつあります。
イタリアのことで書かなくちゃいけないことはほかにもあるような気はしつつ、それはおいおい更新するとして、今回はパワーポイントで字幕原稿作るときのポイントをご紹介します。
いきなりツアーレポートからテクニカル裏ワザに飛びますよ。
パワーポイントの便利な字幕の作り方、意外に知られていないような気がしています。
これから字幕データを作る方々が無駄な労力を使わなくていいように、ちょっとしたポイントをご紹介します。
もちろん、字幕に関して一番いいのは、観客の読みやすいフォントや文字数、タイミング等全て知り尽くしたうえで字幕データを作成してくれる専門業者さんに依頼することだと私は思っています。
しかし最近フェスティバル/トーキョーの公募プログラムや、TPAMのショーケースに参加する若手の劇団が積極的に英語字幕をつけるようになりましたよね!
それは素晴らしい姿勢だと思うのです!
専門業者に依頼するほどのお金はないけど、自分たちで字幕を作成する、そんなみなさんの一助になればと思います!(あ、とっくにこんなこと知っているよ、という方は今回の記事はスルーの方向で★)
誰でも簡単!パワーポイントで字幕原稿の作り方
*今回のスクリーンショットはWindows7、Powerpoint2010(なぜか途中からPowerpoint2013)を使用しています。
※画像はクリックすると大きくなります
【1】スライドを新規作成後、メニューバーの「表示」をクリック
昨日まで廃人のように眠りこけておりましたが、ようやく今日あたりから社会復帰を始めつつあります。
イタリアのことで書かなくちゃいけないことはほかにもあるような気はしつつ、それはおいおい更新するとして、今回はパワーポイントで字幕原稿作るときのポイントをご紹介します。
いきなりツアーレポートからテクニカル裏ワザに飛びますよ。
パワーポイントの便利な字幕の作り方、意外に知られていないような気がしています。
これから字幕データを作る方々が無駄な労力を使わなくていいように、ちょっとしたポイントをご紹介します。
もちろん、字幕に関して一番いいのは、観客の読みやすいフォントや文字数、タイミング等全て知り尽くしたうえで字幕データを作成してくれる専門業者さんに依頼することだと私は思っています。
しかし最近フェスティバル/トーキョーの公募プログラムや、TPAMのショーケースに参加する若手の劇団が積極的に英語字幕をつけるようになりましたよね!
それは素晴らしい姿勢だと思うのです!
専門業者に依頼するほどのお金はないけど、自分たちで字幕を作成する、そんなみなさんの一助になればと思います!(あ、とっくにこんなこと知っているよ、という方は今回の記事はスルーの方向で★)
誰でも簡単!パワーポイントで字幕原稿の作り方
*今回のスクリーンショットはWindows7、Powerpoint2010(なぜか途中からPowerpoint2013)を使用しています。
※画像はクリックすると大きくなります
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2013/03/28
うちは関係ないから…じゃないよ!超重要「共同製作」の考え方
前回「製作」と「制作」の違いについてブログを書いたので、今回は「共同製作」について書きたいと思います。
最近「共同製作」クレジットをよく見かけるようになってきました。
Festival/TokyoやKYOTO EXPERIMENTなど、国際的フェスティバルで上演される作品はとくにこの「共同製作」が入っている作品が多いですよね。
費用やクリエーションの責任を負っているのが「製作」だよ、ということは前回書きましたが、「共同製作」は文字通り2つ以上の団体が共同でその費用・責任を負担するということです。
ある劇団が新作を作る際に、共同製作としてフェスティバルや劇場が入るのがおそらく一番多いパターンですね。あとは劇団同士でコラボレーションする場合に、劇団2つが並んだ共同製作もたまに目にします。
で、この「共同製作」のクレジットの入れ方も実は2パターンあるって気付いていましたか?
劇団AとフェスティバルBが共同製作で新作をつくったときのクレジット
<パターン1>
製作:劇団A
共同製作:フェスティバルB
<パターン2>
共同製作:劇団A、フェスティバルB
パターン1か2か、それは当事者同士での話し合いによって決められるものなので、こうなった場合はこっちとか、明確には決められていません。
パターン1の場合だと、劇団AのほうがフェスティバルBより費用を多く負担しているようにも思えますが、実情はそういうわけでもなく、実はフェスティバルBのほうが費用は多く出しているケースもあります。(共同製作だからといって、費用負担が50:50になるというわけではありません。この割合は当事者同士の話し合いで決められます。)
パターン1にするか、2にするか、絶対的な基準はないですが、判断材料は2つあります。
その1、助成金を他に取得している場合。
劇団A名義で助成金を取得している場合、劇団が製作なんだということをより強調するためにパターン1にすることもあります。
その2、その作品が再演される確率が高い場合。
前回、「製作」クレジットは、その作品の責任を負うと同時に、権利を主張する意味もあると書きました。再演の話がきたときに、パターン1の場合は劇団Aの裁量で再演するかどうか(また上演料をいくらにするかとかも)決められます。パターン2の場合、原則上は再演の話が来たら劇団AはフェスティバルBに再演について相談をする必要があります。クレジット上は責任と権利が同等になっているので。
ちなみに、私が今まで仕事をしてきた中で、一番共同製作クレジットが長かったのは、ぶっちぎりでF/T09秋のロメオ・カステルッチ『アリギエーリ・ダンテ作『神曲』から自由に着想した三部作-地獄篇、天国篇、煉獄篇』です。
このクレジットを見てみますと、「共同製作」として・・・
ソチエタス・ラファエロ・サンツィオ
アヴィニョン演劇祭
ル・マイヨン・ストラスブール劇場
ポワチエ・オーディトリアム劇場
ディジョン・オペラ座
バービカンバイト09(ロンドン・スピル・フェスティバル2009)
デ・シングル
クンステン・フェスティバル・デザール
ド・ムント/ラ・モネ国立劇場
アテネ・フェスティバル
UCLAライブ/ロサンゼルス
ラ・バティ/ジュネーヴ・フェスティバル
エミリア=ロマーニャ州演劇財団
ナム・ジュン・パイク・アート・センター
欧州文化首都09年:ビリニュス、シレノス・ビリニュス国際演劇祭
カンカルイェヴ・ドン
フェスティバル/トーキョー
はい、17団体が名を連ねております。すごいです。
ちなみに一番上の「ソチエタス・ラファエロ・サンツィオ」というのがロメオ・カステルッチのカンパニーで、それ以降は世界中のフェスティバル、劇場になっています。
ちなみにこのクレジットは<パターン2>の表記方法になっていますが、ここにラインナップされている世界各地のフェスティバル・劇場をツアーしたあと、世界最終公演がフェスティバル/トーキョーでした。再演するつもりがなかったので、パターン2にしたともいえるんじゃないでしょうか。
さて、共同製作のメリットとしては
1.費用
当然、1団体で負担するよりも費用負担は軽くなります。たとえば、作品の製作費だけで1000万円かかる新作を作りたいと考えていても1劇団ですべて負担するのはかなり大変です。しかし共同製作にフェスティバルが入って500万円負担してもらえれば、助成金等があれば不可能ではなくなります。また、3団体で共同製作すれば、仮に費用を均等に等分したとしても1団体333万円分の負担で、実質1000万円の作品が製作できることになります。
2.作品のツアーの計画が立ちやすい
作品の製作にお金だけ出して、できあがった作品を上演しないフェスティバルや劇場なんて存在しません。共同製作に入った以上は、そのフェスティバル・劇場で上演するというのは双方の約束事になります。(ツアーのための費用や公演費はまた別途そのフェスティバル・劇場が負担します。作品の製作費とは別の話なので)カンパニーにとっては、作品を作る前にツアー計画が立てられるので年間の予定が立ちやすくなります。
また、フェスティバル、劇場にとっては売れっ子アーティストの作品を確実にブッキングできるというメリットがあります。
3.箔がつく
作品がまだできていないのに、それに対して当事者以外が共同製作に入って投資をするというのは、そのアーティスト・劇団の作る作品が信頼されているという証にもなります。
また、国際的な共同製作の場合は、その共同製作に入れるくらいしっかりとしたフェスティバル・劇場だというのを対外的にアピールできることにもなります。
こんな感じで、共同製作は劇団・フェスティバル・劇場にとってメリットだらけのような気がしますが、国内アーティストの作品で2つ以上の国内のフェスティバル・劇場が共同製作に入っているパターンってあまり見かけない気がしませんか?
やっぱりみんな自分のところで「新作・世界初演」をやりたがるんでしょうね。
でも自分のところが世界初演でなくても、ツアーの過程で作品も成長するし、共同製作のシステムがアーティストを育てることにもつながると思うんですけどね。
今後国内でも、もっと共同製作が浸透していくといいなと思います。
劇団が助成金に頼らなくてもいい方法はそこだと思っているんですけどね。
新作作るぞ!→助成金どうしよう・・・じゃなくって、
新作作るぞ!→共同製作相手探すか!に転換していくことが必要だと思ってます。
そのうえで助成金がとれたら(但し、赤字補てん系じゃないものに限る)ラッキー★くらいで。
それにはまず、制作者が共同製作のことを正しく認識することが第一歩かなと思って今回の記事にしてみました。
新作ばっかり作ってたら、アーティストも大変だけど制作者も疲れるよ!
<制作知識シリーズ>
「ちゃんと使い分けてる?舞台芸術のクレジットにおける「制作」と「製作」の違い。」(2013/03/25)
最近「共同製作」クレジットをよく見かけるようになってきました。
Festival/TokyoやKYOTO EXPERIMENTなど、国際的フェスティバルで上演される作品はとくにこの「共同製作」が入っている作品が多いですよね。
費用やクリエーションの責任を負っているのが「製作」だよ、ということは前回書きましたが、「共同製作」は文字通り2つ以上の団体が共同でその費用・責任を負担するということです。
ある劇団が新作を作る際に、共同製作としてフェスティバルや劇場が入るのがおそらく一番多いパターンですね。あとは劇団同士でコラボレーションする場合に、劇団2つが並んだ共同製作もたまに目にします。
で、この「共同製作」のクレジットの入れ方も実は2パターンあるって気付いていましたか?
劇団AとフェスティバルBが共同製作で新作をつくったときのクレジット
<パターン1>
製作:劇団A
共同製作:フェスティバルB
<パターン2>
共同製作:劇団A、フェスティバルB
パターン1か2か、それは当事者同士での話し合いによって決められるものなので、こうなった場合はこっちとか、明確には決められていません。
パターン1の場合だと、劇団AのほうがフェスティバルBより費用を多く負担しているようにも思えますが、実情はそういうわけでもなく、実はフェスティバルBのほうが費用は多く出しているケースもあります。(共同製作だからといって、費用負担が50:50になるというわけではありません。この割合は当事者同士の話し合いで決められます。)
パターン1にするか、2にするか、絶対的な基準はないですが、判断材料は2つあります。
その1、助成金を他に取得している場合。
劇団A名義で助成金を取得している場合、劇団が製作なんだということをより強調するためにパターン1にすることもあります。
その2、その作品が再演される確率が高い場合。
前回、「製作」クレジットは、その作品の責任を負うと同時に、権利を主張する意味もあると書きました。再演の話がきたときに、パターン1の場合は劇団Aの裁量で再演するかどうか(また上演料をいくらにするかとかも)決められます。パターン2の場合、原則上は再演の話が来たら劇団AはフェスティバルBに再演について相談をする必要があります。クレジット上は責任と権利が同等になっているので。
ちなみに、私が今まで仕事をしてきた中で、一番共同製作クレジットが長かったのは、ぶっちぎりでF/T09秋のロメオ・カステルッチ『アリギエーリ・ダンテ作『神曲』から自由に着想した三部作-地獄篇、天国篇、煉獄篇』です。
このクレジットを見てみますと、「共同製作」として・・・
ソチエタス・ラファエロ・サンツィオ
アヴィニョン演劇祭
ル・マイヨン・ストラスブール劇場
ポワチエ・オーディトリアム劇場
ディジョン・オペラ座
バービカンバイト09(ロンドン・スピル・フェスティバル2009)
デ・シングル
クンステン・フェスティバル・デザール
ド・ムント/ラ・モネ国立劇場
アテネ・フェスティバル
UCLAライブ/ロサンゼルス
ラ・バティ/ジュネーヴ・フェスティバル
エミリア=ロマーニャ州演劇財団
ナム・ジュン・パイク・アート・センター
欧州文化首都09年:ビリニュス、シレノス・ビリニュス国際演劇祭
カンカルイェヴ・ドン
フェスティバル/トーキョー
はい、17団体が名を連ねております。すごいです。
ちなみに一番上の「ソチエタス・ラファエロ・サンツィオ」というのがロメオ・カステルッチのカンパニーで、それ以降は世界中のフェスティバル、劇場になっています。
ちなみにこのクレジットは<パターン2>の表記方法になっていますが、ここにラインナップされている世界各地のフェスティバル・劇場をツアーしたあと、世界最終公演がフェスティバル/トーキョーでした。再演するつもりがなかったので、パターン2にしたともいえるんじゃないでしょうか。
さて、共同製作のメリットとしては
1.費用
当然、1団体で負担するよりも費用負担は軽くなります。たとえば、作品の製作費だけで1000万円かかる新作を作りたいと考えていても1劇団ですべて負担するのはかなり大変です。しかし共同製作にフェスティバルが入って500万円負担してもらえれば、助成金等があれば不可能ではなくなります。また、3団体で共同製作すれば、仮に費用を均等に等分したとしても1団体333万円分の負担で、実質1000万円の作品が製作できることになります。
2.作品のツアーの計画が立ちやすい
作品の製作にお金だけ出して、できあがった作品を上演しないフェスティバルや劇場なんて存在しません。共同製作に入った以上は、そのフェスティバル・劇場で上演するというのは双方の約束事になります。(ツアーのための費用や公演費はまた別途そのフェスティバル・劇場が負担します。作品の製作費とは別の話なので)カンパニーにとっては、作品を作る前にツアー計画が立てられるので年間の予定が立ちやすくなります。
また、フェスティバル、劇場にとっては売れっ子アーティストの作品を確実にブッキングできるというメリットがあります。
3.箔がつく
作品がまだできていないのに、それに対して当事者以外が共同製作に入って投資をするというのは、そのアーティスト・劇団の作る作品が信頼されているという証にもなります。
また、国際的な共同製作の場合は、その共同製作に入れるくらいしっかりとしたフェスティバル・劇場だというのを対外的にアピールできることにもなります。
こんな感じで、共同製作は劇団・フェスティバル・劇場にとってメリットだらけのような気がしますが、国内アーティストの作品で2つ以上の国内のフェスティバル・劇場が共同製作に入っているパターンってあまり見かけない気がしませんか?
やっぱりみんな自分のところで「新作・世界初演」をやりたがるんでしょうね。
でも自分のところが世界初演でなくても、ツアーの過程で作品も成長するし、共同製作のシステムがアーティストを育てることにもつながると思うんですけどね。
今後国内でも、もっと共同製作が浸透していくといいなと思います。
劇団が助成金に頼らなくてもいい方法はそこだと思っているんですけどね。
新作作るぞ!→助成金どうしよう・・・じゃなくって、
新作作るぞ!→共同製作相手探すか!に転換していくことが必要だと思ってます。
そのうえで助成金がとれたら(但し、赤字補てん系じゃないものに限る)ラッキー★くらいで。
それにはまず、制作者が共同製作のことを正しく認識することが第一歩かなと思って今回の記事にしてみました。
新作ばっかり作ってたら、アーティストも大変だけど制作者も疲れるよ!
<制作知識シリーズ>
「ちゃんと使い分けてる?舞台芸術のクレジットにおける「制作」と「製作」の違い。」(2013/03/25)
「これがないと始まらない!海外公演の必需品、テクニカルライダーの書き方。」(2013/03/23)
2013/03/25
ちゃんと使い分けてる?舞台芸術のクレジットにおける「制作」と「製作」の違い。
基本的な制作知識を改めて文字にしてみようシリーズ★
舞台公演のチラシやウェブサイトには必ずクレジット欄がありますが、そこに記載されている「制作」と「製作」の違いって何か、みなさん理解していますか?
「衣装」と「衣裳」みたいにどちらを使ってもOKなんてことは全然なくって、「制作」と「製作」には大きな違いがあるんです!
ちなみにインターネットで「製作と制作の違い」を検索してみると、実はたくさんの答えが見つかります。が!しかし!業界によってこの使い分けって微妙に違うんです。
他の業界での使い分けを舞台芸術に応用しようとすると、実は間違っていたというトラップがあるんですよね。
改めてここで舞台芸術の「製作」と「制作」の違いについてまとめてみます。
もし今までこの違いに悩んだ制作者がいたとすれば、きっと彼らは最初に辞書を引いてみたことでしょう。デジタル大辞泉によれば
せい‐さく 【製作】
[名](スル)
1 道具や機械などを使って品物を作ること。「家具を―する」
2 映画・演劇・テレビ番組などを作ること。プロデュース。制作。「記録映画を―する」
3 詩文・美術作品などを作ること。制作。「物象観が明瞭に筆端に迸しって居らねば、画(え)を―したとは云わぬ」〈漱石・草枕〉
せい‐さく 【制作】
[名](スル)
芸術作品などを作ること。「肖像画を―する」「番組の―スタッフ」
と出てきます。分かったような…分からないような…でも「製作」の説明の2のところに「制作」ってあるし、結局製作と制作って同じなの???ってパニックですよね…。
今回に関しては辞書は役に立たないので、今見たものは忘れてください(笑)
「製作」とは、その作品を作る母体となり、資金の調達を行ったり、クリエーションの責任を負っているところです。つまりはその作品をプロデュースしているのがどこか、を明らかにするためのものです。
あるカンパニーが自分たちで劇場を借り、新作公演をしたとします。
その作品のクレジット欄は「製作」にカンパニー名が入ることになります。
劇場が、あるアーティストに新作を依頼し、費用やクリエーションの責任をその劇場が負っている場合には「製作」には劇場名が入ります。
「製作」クレジットに個人名が入ることはほぼ無く、カンパニー名、劇場名、フェスティバル名などが入ることがほとんどです。
(たとえば一人芝居など大きくない作品を、全部その人自身で資金も調達し、クリエーションした場合は個人名が入ることにはなります)
一方「制作」は、みなさんもご存じの通り、公演を成立させるための予算管理やチケッティング、広報、スタッフとのやりとり等を行うポジションのことです。ここには担当者の個人名が入ることもあれば、制作会社の名前が入ることもあります。
ある作品が世界各地でツアーしたとすると、どの会場でも「製作」には全く同じクレジットが表記されますが、「制作」に関しては、東京公演は〇〇、ソウル公演は〇〇、フランス公演は〇〇と、公演会場によって変わる場合も多いでしょう。
また再演の場合も同じで、何度再演しようと「製作」は同じクレジットが入りますが、「制作」はその時の担当者なので変わる場合もありますよね。
「製作」クレジットは非常に重要です。
カンパニーの自主公演の場合、カンパニーが「製作」であることは自明なのでわざわざチラシ等にクレジットしていない場合も多いですが、私は絶対にどんな小さな公演でも記載していくべきだと思っています。
なぜなら「製作」クレジットは、その作品の責任を負うと同時に、権利を主張する意味もあるからです。
たとえば、ある海外フェスティバルのディレクターが日本で観た作品が素晴らしく、自分の国でも上演してほしいなぁと考えたとします。このディレクターが交渉する相手は「製作」クレジットされている相手になり、また実際に海外公演が実現した場合、上演料が支払われるのもこの「製作」相手になります。(もちろんイレギュラーも存在するとは思いますが。)
製作クレジットが明記されていないのは、その作品の責任と権利が曖昧なまま放置されているということで、個人的にはとっても気持ちが悪いです。
何はなくともとっても大事なクレジット「製作」をちゃんと記載する習慣をぜひ今後つけていきましょう!
(製作クレジットが抜けているのは、特に日本の公演に多いと思います。海外では絶対にクレジットされているものなので…)
あと、「共同製作」っていうものもあるのですが、これに関してはまた書きたいことがいろいろあるのでまたの機会に。
<制作知識シリーズ>
「これがないと始まらない!海外公演の必需品、テクニカルライダーの書き方。」(2013/03/23)
2013/03/24
これがないと始まらない!海外公演の必需品、テクニカルライダーの書き方。
ここ最近このブログに公募情報をよくアップしていますが、みなさん、もし海外公演が決まった場合、なにはなくとも真っ先に招聘元から要求されるものって何かご存知ですか?
それが、それこそが…「テクニカルライダー」です。
(一人芝居とか、シンプルな作品であれば必要ない場合もありますが)
さて、そのテクニカルライダーって具体的にどういったものかご存知でしょうか?
劇場のスペック、ツアーメンバー、必要機材等、その作品の上演に必要な情報ががまとめられた「作品の取扱説明書」みたいなものです。
F/Tに勤務していた時代は、いろいろな海外カンパニーのテクニカルライダーを見ましたし、自分自身で作った経験もあります。
海外公演での仕込み初日に、現地のテクニカルスタッフの方々が自分が作ったライダーにいろいろ書き込んでいるのを見ると、謎の喜びと感動があるものです・・・。
それはさておき、今まで海外で公演をしたことがない、もしくは、したことはあっても特にライダーとか作ってこなかったという団体の制作さんに向けて、テクニカルライダーの中身についてちょいと解説したいなと思います。
下記の条項についてまとめていけば、海外公演に充分使えるライダーができると思います。
0から1を作るのは大変だけど、2回目以降は大部分コピペでいけるので頑張ってください!
★テクニカルライダーの中身★
作品のタイトル
(英語/日本語)
もともとが日本語タイトルで、海外公演のために英語タイトルをつける場合もあると思います。
その場合、日本語タイトルの表記を忘れてしまいそうですが、日本語で公演評など初演の情報を誰かが検索した時のために日本語タイトルも付けておいた方がいいと思います。
日付
ライダーも何度かアップデートするので、いつ作成したものか明示しましょう。
連絡窓口
この作品に興味を持った場合誰に連絡すればいいのか、担当者の名前、連絡先を書きましょう。
スタッフ名簿(クレジット)
このライダーを元に情報宣伝を行ったりもするので(カンパニーチェックなしでチラシやパンフレットができてたりするのも海外では良くある話。)、スタッフの名前、製作、共同製作などは正確に書きましょう。もし変更の可能性が高いのであれば、絶対に変わらない人の名前だけ入れて、後は魔法の合言葉「ほか」と入れておきましょう。
飛行機、宿泊について
なに空港発の航空券が、何枚必要か。エコノミークラスならわざわざ書かなくてもいいのですが、万が一、万が一、ビジネスではなければならないVIPがいる場合にはそれぞれ記載します。
宿泊は、2人一部屋でもいいのか、全員シングルなのか、その辺ちゃんと書かないと当然3人部屋になりますよ。
作品の基本情報
・上演時間(休憩あり、なし)
・開場時間は開演の何分前か
・出演者数
・スタッフ数と内訳(舞台監督、照明、音響、制作など)
日本からのツアーメンバーの人数と、現地で手配してもらうスタッフ数と内訳を書きます。
現地手配のスタッフには通訳も必要であれば忘れずに!
基本のタイムテーブル
会場によってタイムテーブルが変わってくるのは当然ですが、基本的に仕込は何日必要か、舞台上でのリハーサルはどのくらい必要なのかを先方とイメージ共有するためのものです。
舞台構造、必要な大道具・小道具・消えもの
作品の上演に必要な舞台の大きさ、高さ、スペック。
美術・大道具・小道具・消えものはカンパニーが持ってくるもの、現地で揃えてもらうものを全て記入します。
当然ですが、ここに書かれていなければ、いくら重要なものだろうが現地で用意されていることは200%ありません。(釘とか養生テープとかはさすが書いてなくても用意はあると思いますが…)
また、たとえば椅子が5脚必要な場合に「5 chairs」とだけ書いた場合、どんな椅子が用意されていても文句は言えません。背もたれや肘掛けの有無、素材などこだわりがあるのであればちゃんと書きましょう。ここの項目はとにかく画像を貼りつけまくるのがいいです。
画像貼って、大きさのイメージを書けば、それほどかけ離れたものにはならないでしょう。
照明(カンパニーが持ってくる機材、現地手配の機材)
音響(カンパニーが持ってくる機材、現地手配の機材)
↑これはそのままです。カンパニーの持ち込み機材は、現地と電圧が違うこと多いので変圧器が必要というのを忘れずに!
ここからは体験談になりますが、今までみた一番薄いライダーはA4で1枚。多いものに関しては文庫本くらいあるのも見ました(幸いその作品の担当ではなかったのですがw)
また、当然内容もカンパニーごとにさまざまなアレンジがあります。必要であれば下記も追加するのがいいと思います。
ちなみに、下の2つくらいに細かくなってくるとライダーを読んだ先方の制作さんが「うわぁ…(ちょっと引く)」ってなると思いますけどね。(自分がなったのでw)
<アレンジ項目>
・上演料、滞在中の日当(応交渉ではない場合、ここに書いちゃうカンパニーも結構いました。)
・衣装の洗濯・アイロンがけ(自分たちでするのか、それとも現地スタッフにやってもらうのか。)
・楽屋割および楽屋の備品(鏡、ドライヤー、ハンガーラックなど)
・劇場のシャワーを使用する場合、石鹸やシャンプーを用意してもらうのか、持ち込むのか。
・ケータリングの内容(水、コーヒー、ジュース、お菓子の種類、とか。)
他に、これも書いていてよかった(書いておけばよかった)っていう体験談などあればぜひ教えてください★
(2013.6.27 追記)
そういえば、過去に担当したジェローム・ベルは、公式サイトに全作品のテクニカルライダーを掲載しています。
全世界からひっぱりだこで「ライダー送ってくれ」の依頼にいちいち対応するのが面倒くさいのかな…?必要最低限のものだと思いますが、でも初めてライダーを書くという方はまずはこれを参考にするのがいいですね!
ジェローム・ベルのサイト
( “performances”をクリック→作品タイトルをクリック→“technical rider”)
それが、それこそが…「テクニカルライダー」です。
(一人芝居とか、シンプルな作品であれば必要ない場合もありますが)
さて、そのテクニカルライダーって具体的にどういったものかご存知でしょうか?
劇場のスペック、ツアーメンバー、必要機材等、その作品の上演に必要な情報ががまとめられた「作品の取扱説明書」みたいなものです。
F/Tに勤務していた時代は、いろいろな海外カンパニーのテクニカルライダーを見ましたし、自分自身で作った経験もあります。
海外公演での仕込み初日に、現地のテクニカルスタッフの方々が自分が作ったライダーにいろいろ書き込んでいるのを見ると、謎の喜びと感動があるものです・・・。
それはさておき、今まで海外で公演をしたことがない、もしくは、したことはあっても特にライダーとか作ってこなかったという団体の制作さんに向けて、テクニカルライダーの中身についてちょいと解説したいなと思います。
下記の条項についてまとめていけば、海外公演に充分使えるライダーができると思います。
0から1を作るのは大変だけど、2回目以降は大部分コピペでいけるので頑張ってください!
★テクニカルライダーの中身★
作品のタイトル
(英語/日本語)
もともとが日本語タイトルで、海外公演のために英語タイトルをつける場合もあると思います。
その場合、日本語タイトルの表記を忘れてしまいそうですが、日本語で公演評など初演の情報を誰かが検索した時のために日本語タイトルも付けておいた方がいいと思います。
日付
ライダーも何度かアップデートするので、いつ作成したものか明示しましょう。
連絡窓口
この作品に興味を持った場合誰に連絡すればいいのか、担当者の名前、連絡先を書きましょう。
スタッフ名簿(クレジット)
このライダーを元に情報宣伝を行ったりもするので(カンパニーチェックなしでチラシやパンフレットができてたりするのも海外では良くある話。)、スタッフの名前、製作、共同製作などは正確に書きましょう。もし変更の可能性が高いのであれば、絶対に変わらない人の名前だけ入れて、後は魔法の合言葉「ほか」と入れておきましょう。
飛行機、宿泊について
なに空港発の航空券が、何枚必要か。エコノミークラスならわざわざ書かなくてもいいのですが、万が一、万が一、ビジネスではなければならないVIPがいる場合にはそれぞれ記載します。
宿泊は、2人一部屋でもいいのか、全員シングルなのか、その辺ちゃんと書かないと当然3人部屋になりますよ。
作品の基本情報
・上演時間(休憩あり、なし)
・開場時間は開演の何分前か
・出演者数
・スタッフ数と内訳(舞台監督、照明、音響、制作など)
日本からのツアーメンバーの人数と、現地で手配してもらうスタッフ数と内訳を書きます。
現地手配のスタッフには通訳も必要であれば忘れずに!
基本のタイムテーブル
会場によってタイムテーブルが変わってくるのは当然ですが、基本的に仕込は何日必要か、舞台上でのリハーサルはどのくらい必要なのかを先方とイメージ共有するためのものです。
舞台構造、必要な大道具・小道具・消えもの
作品の上演に必要な舞台の大きさ、高さ、スペック。
美術・大道具・小道具・消えものはカンパニーが持ってくるもの、現地で揃えてもらうものを全て記入します。
当然ですが、ここに書かれていなければ、いくら重要なものだろうが現地で用意されていることは200%ありません。(釘とか養生テープとかはさすが書いてなくても用意はあると思いますが…)
また、たとえば椅子が5脚必要な場合に「5 chairs」とだけ書いた場合、どんな椅子が用意されていても文句は言えません。背もたれや肘掛けの有無、素材などこだわりがあるのであればちゃんと書きましょう。ここの項目はとにかく画像を貼りつけまくるのがいいです。
画像貼って、大きさのイメージを書けば、それほどかけ離れたものにはならないでしょう。
照明(カンパニーが持ってくる機材、現地手配の機材)
音響(カンパニーが持ってくる機材、現地手配の機材)
↑これはそのままです。カンパニーの持ち込み機材は、現地と電圧が違うこと多いので変圧器が必要というのを忘れずに!
ここからは体験談になりますが、今までみた一番薄いライダーはA4で1枚。多いものに関しては文庫本くらいあるのも見ました(幸いその作品の担当ではなかったのですがw)
また、当然内容もカンパニーごとにさまざまなアレンジがあります。必要であれば下記も追加するのがいいと思います。
ちなみに、下の2つくらいに細かくなってくるとライダーを読んだ先方の制作さんが「うわぁ…(ちょっと引く)」ってなると思いますけどね。(自分がなったのでw)
<アレンジ項目>
・上演料、滞在中の日当(応交渉ではない場合、ここに書いちゃうカンパニーも結構いました。)
・衣装の洗濯・アイロンがけ(自分たちでするのか、それとも現地スタッフにやってもらうのか。)
・楽屋割および楽屋の備品(鏡、ドライヤー、ハンガーラックなど)
・劇場のシャワーを使用する場合、石鹸やシャンプーを用意してもらうのか、持ち込むのか。
・ケータリングの内容(水、コーヒー、ジュース、お菓子の種類、とか。)
他に、これも書いていてよかった(書いておけばよかった)っていう体験談などあればぜひ教えてください★
(2013.6.27 追記)
そういえば、過去に担当したジェローム・ベルは、公式サイトに全作品のテクニカルライダーを掲載しています。
全世界からひっぱりだこで「ライダー送ってくれ」の依頼にいちいち対応するのが面倒くさいのかな…?必要最低限のものだと思いますが、でも初めてライダーを書くという方はまずはこれを参考にするのがいいですね!
ジェローム・ベルのサイト
( “performances”をクリック→作品タイトルをクリック→“technical rider”)
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