2013/05/11

【マーム/イタリア8】フェスティバルの会長が作品を観る日…どきどき。

5月10日。公演4日目。晴。

昨日までは21時公演だったのですが、今日からは19時公演になります。
開演時間は若干早まったものの、朝はやっぱり時間があります。

制作の林さんは、公園で明らかに猟犬っぽい犬に近づこうとするので
「猟犬ぽいから危ないよ、噛まれるよ」と注意しましたが
「大丈夫です、私、犬好きなんですよ!」と謎の自信で犬に近づき、やっぱり吠えられて帰ってきました。

とぼとぼと戻ってくる林さん



一旦荷物を置きに劇場につくと、大量の差し入れが。
テクニカル関係などのことなどはざっくりしていて「さすがイタリアだなぁ」と思うのですが、ディレクターのマウリッツィアや制作のルイーサ、アンゲリッキは気遣いが日本人なみに細かくて暖かいです。そして初日からずっと私たちに付き添ってくださっている通訳のゆきさん。たくさんの方々のサポートで公演に集中できる環境を作ってくれていると思います。


楽屋の鏡前にいつのまにかダビデ像がいた…。


荷物を置いたら、みんなで洗濯へ。洗濯を待つ間ランチタイム。穏やかなひととき。


レイバン増殖中。


さて、劇場に戻ったらまた少し作品の直しをしたあとで、ウォームアップして開場を(というか消防士を)待ちます。


すでに開演時間19時です。こちらの準備は万端ですよー。消防士はいつ来るのでしょうか…。


19時3分。ようやく消防士がやってきました。会場を見回るのに、これまた5分くらいかかるのです。


実は今日の公演の平日19時というのは一般の感覚ではちょっと早いようで、だからフェスティバル側としては今日をプレス・業界関係者を重点的に入れる日にしていたようです。客席のほとんどが業界関係者で一般のお客さんがあまりいないようでした。

そして、フェスティバルの会長もこの日に作品を観ることになっていました。
フェスティバルの会長は結構トラディショナルな演劇が好き、ということでマームとジプシーの作品を気に入ってもらえるか、プログラミングしたマウリッツィアも、私たちも、実はちょっと心配していました。

独特の客席の雰囲気。

開演。

そして終演。カーテンコールはたくさんの拍手。

終演後、劇場を出た藤田さんを待ち受けていた会長。
会長から歩み寄ってきてくださり、「とてもよかったよ!もう少し君と話がしたい」とのこと。

やったーーーーーーーーーーーーーーーーー!(心の中でガッツポーズ)

それを聞いたマウリッツィアも本当に嬉しそうでした。

劇場の外に出ると、いつもいろいろな方が「よかったよ!」と話しかけにきてくれます。
イタリア語しか話せないのに話しかけに来てくださる人もいます。その気持ちが本当にうれしくて暖かいなぁと思います。

「明日また見るから!」と言ってくださる方もいました。

さて、いよいよ明日は最終公演。
お客さんは入りきるのだろうか…。