2012/10/02

ソウル市住居対策委員会

今年の7月にソウル・マージナル・シアター・フェスティバルの中で
坂口恭平さんのモバイルハウス製作ワークショップinソウルが行われました。
(そのワークショップの様子はこちらのフォトギャラリーをご覧ください。)

そのワークショップに参加した5人の作家(グループ)が
坂口さんの提案するモバイルハウスという家の在り方、所有しない生き方について
ワークショップ終了後も各々で考えを深化させ
今回、ソウル市とソウル文化財団が共同主催するHi Seoul Festival で
小さなモバイルハウスビレッジを創り上げます。
プロジェクト名は「ソウル市住居対策委員会」!

「ソウル市住宅対策委員会」のポスター

光化門の世宗路公園に建つ家は、残高不足ハウス、モバイルコラージュハウス、自分でハウス、部外者A.P.T、村工房の5つ。コンセプトと材料はそれぞれ異なり、公募により集まった一般参加者と一緒に10/1~3までの3日間かけて建てられます。

それぞれの家が共通にテーマにしているのは、 “家は住む人の生活の規模と形式、価値を反映する必要があり、それを根拠に生活の方法/技術は自分で発見しなければならない”ということ。

5人(組)がつくる家のコンセプトを少しご紹介。
(写真は10/1のワークショップ初日のものです、これから家は徐々に出来上がっていきますよ!)

残高不足のための家 S-02 <資本主義の隠れ場> (hideaway House) 
Hajaハブ リサイクルデザイン工房(パク・ファルミン) 하자허브리사이클디자인공방(박활민)
木製の平床の上に作られた“平床ハウス”。
新自由主義が量産した新種"残高不足"のための経済、交流、自給自足が可能な家。

10/1のようす

モバイルコラージュハウス
よね(熊本ゼロセンター)
いろいろな種類の材料をリサイクルし、必要な設備を付け加えることが可能な、改築、補修が容易な家。屋上がポイント!


10/1のようす

部外者A.P.T(외인A.P.T)
イム・チョルミン(임철민)(大工)、ソン・スヨン(송수연)(活動家)、キム・コッ(김꽃)(美術家)、キム・ジンジュ(김진주)(美術家)、チェ・ピナ(최빛나)(デザイナー)とアマガエル製作所(청개구리제작소)
継続的な開発/再開発により、閉じられていく私たちの居住空間についての質問から出発した家。低く潜伏するように建てられ、そしてどこにでも動きます。この家は、“私”のためのスペースと別の “部外者”のためのスペースが続き、中に収納できます。台所になることも、製作所になることも可能。

10/1のようす

自分でハウス(스스로 하우스)
zelorab
鉄と木などの普遍的な材料とシンプルで幾何学的な図形で構成される家。生活/生存の空間であり、生活の技術を集めて伝えるための作業場であり、生存の技術のためのスペース。


10/1のようす

動く明朗エネルギー発電所(움직이는 명랑에너지발전소)
Norizzang(문화로놀이짱)
ワークショップに必要な、つまり生存に必要な工具と技術のサポートやアドバイスをくれる村の工房/作業場。

もちろん、7月にソウル・マージナル・シアター・フェスティバルの“モバイルハウス製作ワークショップinソウル”で作成した家も、大学路、ムンレ芸術の工場、安山文化芸術の殿堂を移動し、光化門に再登場!おかえり!!

家の建築自体は最初の3日間(10/3まで)で行い、10/7まで同会場で展示します。

★基本情報★
ソウル市住居対策委員会(プロデューサー:コ・ジュヨン)
展示期間:10/1(月)~7(日)
展示会場:世宗路公園
Hiseoul Festivalの「ソウル市住居対策委員会」公式ページ