長い長い移動時間の末に、ついにチリ・サンティアゴに到着しました。
それでは、前回のしましまーズによる「いってきまーす」の後のことをレポートしたいと思います。
いってきまーす! |
成田からチリへの直行便はないので、トランジットのために一旦アメリカのアトランタへ。アトランタまでの飛行時間は12時間45分。寝るか食べるか飲むかしかやることはないので、ここからは機内食レポートです。
照り焼きチキンごはん |
深夜の夜食。エンジョイセット |
やきそば |
さて、食べては寝てを繰り返し、機内モニターで「glee/グリー ザ・コンサート 3Dムービー」や実写版「るろうに剣心」を見ていたらアトランタへ到着!ご飯を食べる人、バーで飲む人、寝る人、携帯でゲームする人、みんなそれぞれに時間を過ごします。
アトランタ空港の外の気温は29度らしいのに、空港は冷房がガンガンに効いていて寒い!冬のチリに備えて持っていたコートなどを着て寒さに耐えます。
トランジットの8時間は分かっていたけどやっぱり長い。それでもなんとか時間をつぶしているうちに、サンティアゴ行きの飛行機がやってきて搭乗時刻に。
アトランタからチリまでは9時間35分。アトランタを夜に出て、チリには翌日朝に着く、これまた長い夜間フライトです。
↓の機内食を食べて思い出したのですが、南米料理ってコリアンダー(パクチー)が結構いろいろと料理に使われるんです。
コリアンダーといえばタイ料理やベトナム料理っていうイメージが強いかもしれませんが、南米の各国料理も結構入っているから、苦手な人はご注意を。
鶏肉と野菜とご飯の不思議炒め |
6/2の朝ごはん |
さて、機内では税関申告書と入国カードが配られます。
だいたいどこの国に行くにしても、この税関申告書は記入しなくてはいけませんが、チリがほかの国と違うのはとにかく食品の持ち込みが厳しいということ。
普通は生の野菜、種子、乳製品、肉類などに対して持ち込みが禁止されることが多いのですが、チリはそれらの「加工食品」までも対象になっています。たとえばインスタントのラーメンやレトルトのカレーにも加工された肉が入っていますし、梅干しも種子が中に入っています。はちみつ関係もだめらしいです。
それらに該当しないものでも、原料や状態を説明できないと没収されたり罰金を科せられたりする可能性があるらしいので、とりあえずクッキー1枚でも加工食品を持っている場合は、事前に申請をしておきます。入国カードと併せて記入見本を作成し、機内でみんなで回して記入します。
(もし罰金になると1万円~2万円くらいを支払うことになるらしい)
税関申告書(植物未所持誓約書) |
さて、無事に飛行機はサンティアゴに到着。
今回GAM(チリの劇場)の日本特集フェスティバルをサポートされている日本大使館の西さん、芝田さんが迎えに来てくださっていて、ここでメンバーと初対面。
荷物を受け取ったら、ながいながーい税関申告の窓口に並びます。
渡航メンバーが全部で14人もいれば、一人くらいはスーツケースを開けられたりするものですよね。(でも特に問題はなく、みんな無事に税関通過!)
ゲートをくぐると、GAMの制作・カロリーナさん(めちゃくちゃ美人)がお迎えに来てくれていました。
ここでまたみんなご挨拶。
さて、バスに荷物を積み込んでホテルに向いまーす。
イタリアと同じく、広いバスに喜ぶみんな。
嬉しそうな林さん |
バスは30分ほどでホテルに到着。チェックインを済ませたらさっそく劇場へ!ホテルから劇場までは徒歩5分もかからないくらいの距離にあります。
劇場の壁には今回の日本特集フェスティバル全体の巨大な懸垂幕が。マームとジプシーの舞台写真は邪悪な尾野島くんのこの写真(笑)がチョイスされていました。
劇場の前で記念撮影。劇場の制作さんが、なんで長いフライトの後なのに、こんなにみんな元気なんだと驚くくらいの謎のテンション。
劇場を観る前に、一旦オフィスへ。
今日は日曜日だったので誰もいませんでしたが(そうだ、土日はしっかり休むべきだ!)、ディレクターの部屋がガラス張りで隣にあって、広いフロアに机が並んでいました。
だいたいオフィスを見ると制作の労働環境がよくわかる(笑)ものですよ!ここは素晴らしく整頓され、機能的なオフィスでした。
劇場を入るためのパスを受け取り、劇場の周辺施設の説明などを聞きます。
いよいよ劇場へ!
前回のレポートで書きましたが、このGAMは2010年9月にオープンした10室の演劇、ダンス、音楽の公演会場、および2室のセミナールーム、2室の視覚芸術室、レコーディングスタジオが備えられ床面積は22,000平方メートルもある巨大なアートコンプレックスです。
もともとは国際展示場として作られたのが、70年代に起こったクーデターからの軍事政権下では、政府の中央オフィスとして使用され、軍事政権が89年に崩壊した後は火事にあったりしてしばらく放置されていたそうです。その後、このアートコンプレックスとして2009年にオープン。GAM自体は半官半民で運営されているようです。
実際に使う会場をそれぞれ下見 |
劇場の様子も分かったところで、お昼ご飯を食べに街に繰り出します。
劇場近くの民家に設置されていた謎の靴とデニムパンツ。 |
本当は眠さが限界の人もちらほら。だめだ、ここで寝てはだめだ! |
中央市場の中にあるレストランへ。ちなみにチリは魚介、特に貝が有名らしいです。
貝まみれのひとさら。ありとあらゆる貝が刻まれ、大量のレモンをかけていただきます!味はというと…「海!!!!!!!!!!!」あとやっぱりチリワインはおいしい。そして安い!!!!
1年分くらいの貝を食べたところで、今日は解散。
この後はスーパーに行ったり、お買い物に行ったり、ホテルに戻って寝たり、みんなそれぞれに過ごし、明日からの仕込みに備えます。
サンティアゴは市内からアンデスの6000メートル級の山々の姿を見ることができます。
この光景は本当に美しい!ちなみに、気温でいうと昼間は半袖でいいくらい暑くなるのですが、夜はコートが必要で寒暖差が結構激しいです。
どこに行っても山が目に入る |
さて、東京とチリの13時間の時差を明日から克服できるのでしょうか。そして、こちらがリクエストした機材が全部あるのでしょうか…←これが問題。
あ、今回も橋本さんがブログを上げてくださっているので、こちらも要チェックです!いいカメラなので写真がきれいですねー★
橋本さんの日記はこちら
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