2013/06/04

【マーム/チリ3】公証役場での契約、そしていろいろアナログな仕込初日

やはり13時間の時差を戻すのはなかなか大変で、寝れたような、寝れないような一晩を過ごし、今日は劇場との契約のために朝から制作チームは公証役場へ向かいます。

「公証役場」というのは日本ではとても縁遠い場所ですが、チリではビジネスなどの契約の際、その契約書に法的な効力を持たせるために公証役場の公証人が立ち合い、公証人の前でサインを交わすのが一般的だそうです。
国内のアーティストとの簡単な契約に関しては、両者がサインをするだけで済ませる場合もありますが、海外のカンパニーの場合は必ず公証役場に行くそうです。

朝10時に劇場のオフィスへ。昨日は日曜で無人だったオフィスもスタッフが忙しく働いています。
私たちは契約書のために公証役場へ。他の劇場スタッフが私たちのパスポートを持って、労働許可申請に行ってくれました。

きれいな劇場のオフィス


タクシーに乗って公証役場へ!


タクシーに乗って15分ほどで到着。この「NOTARIA」というのが公証役場のことです。


このピンクのシャツのおじさんが、今回の契約を担当される公証人の方。他にも所狭しと机が並べていて、たくさんの方が契約に訪れていました。待合室も人がたくさん。


契約条項を確認したらいよいよサイン。

スラスラ

拇印も押します。

えいや!

無事に契約が完了しました!今日は前の公演のバラシが午前中に入っているので仕込開始は14時から。少し時間があるのでスーパーに向かいました。


14時。さぁ。いよいよ仕込開始です。実は私たちがチリに向けて出発する当日の朝に(ちなみに私たちは15時発のフライト)、「機材が揃わないから、やっぱり日本から持ってきてほしい」といきなりメールがチリから届いて、でもどう考えても時間がないので「いや、無理!」というやりとりがあったのでした。
だから、実際にそれ以外の機材も揃っているのか、いろいろ不安に思いつつの仕込開始。テクニカルのフランシスコは本当にいい方で、私たちのリクエストを最大限聞こうとしてはくれるのですが、でもやっぱり100%こちらのリクエスト通りにはいかないことも多く、何度も何度もテクニカル同士で調整し、図面をアップデートしながら進めていきます。


また、日本だったらすぐ終わりそうなことも何かとアナログ方式だったりしてやっぱり時間がかかります。特に、手動バトンの手動っぷりが結構すさまじく、まさに「人力」で引っ張り上げます。遠くからソーラン節が聞こえてくるようです…。

ドッコイショ ドッコイショ (ドッコイショ ドッコイショ)

あと、舞台上のいろんなところに飲んだ後のエナジードリンクの空き缶が置いたままになっています。スタッフのみなさん、お疲れなのですね!


そんなこんなで、ひとつひとつ確認しながら、作業して、問題にぶつかり、再度確認しながら、の仕込初日でした。さぁ、今日できなかったことが明日で一気に片付くのでしょうか~?

今日の1枚。神々しい舞台監督・熊木さん

劇場を退館した後は、おいしいチリワインと、まぐろのステーキを食べました★明日からもがんばるぞい!

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